幻の旧チェコスロバキア・モノラル盤『アビイ・ロード』の美しい音に驚きました。推定現存枚数は数百枚以下?
先日、いつもビートルズのレア盤を買い求めてお邪魔しているB-SELSさんにお取り置きをお願いしていたレア盤中の激レア盤である旧チェコスロバキアで製造された『アビイ・ロード』のモノラル盤を受け取りに行きました。
このレコードのデータとしては発売が1972年、プレス枚数はステレオが1000枚程度、モノラル盤に至っては500枚程度とのことで、しかも東西冷戦終結などを経て、現在まで存在しているのは恐らく数百枚あれば良い方で、なおかつ美盤となると更に数は少なくなってきます。
そもそもチェコスロバキアでプレスされたビートルズのレコード『オールディーズ』にはBEATLES1と記載されていて、シリーズ化しようと企画された意図を感じます。最初の一枚は世界を熱狂の渦に巻き込んだ初期代表作品を網羅した初期ベストの『オールディーズであり、企画第二弾としてリリースされたのがBEATLES2とインナーの豪華写真集に記載された『アビイ・ロード』であり、結果的にはこれら二枚のみが旧チェコスロバキアで発売されました。

またモノラル盤を発売したのは南米のブラジルとアルゼンチン、欧州ではチェコスロバキアのみとなり、このチェコスロバキア盤についてはほぼ存在すら知られていない。三カ国ともサッカーが強いのは偶然だろうか。メキシコ盤ではEPで『アイ・ウォント・ユー』のモノラルミックスが収録されている。
ビートルズのレコードマニアにとってのバイブルである『アナログ・ミステリー・ツアー』ですら、このチェコスロバキア盤は言及されていない。今回は同じくビートルズ・モノラル盤としては激レアではあるもののそこそこ知られていて、聴いたことがある方が多少はいらっしゃるブラジル盤との比較を記載していきます。
①音作りが丁寧である。
こう言っては何ですが、チェコスロバキアのモノラル盤を聴いてしまった後ではブラジル盤の作り込みの粗雑さがとても気になってきてしまいます。もちろん、ブラジル盤にはブラジル盤の良さがあり、音の明るさやノリの良さは他国盤では聴くことの出来ない楽しさがあります。
ただこのチェコスロバキア盤の高音部での抑制の効いた落ち着いた音作りからは『アビイ・ロード』本来の世界観をエンジニアがしっかり理解して音盤を制作しているのが理解できます。
ブラジル盤では悪目立ちするシンバル、ホイッスル、ハンドクラップなどのサンバ・カーニバル化したような明るさとキンキンした高音に好き嫌いが分かれるでしょうが、このチェコスロバキア・モノラル盤を聴けば、欧州のビートルズ・マニアも日本のマニアも納得の出来栄えだと言うに違いない。

このチェコスロバキア盤のハイライトはなんと言ってもB面2曲目『ビコーズ』~3曲目『ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー』でしょう。コーラスの美しさが抜群で、モノラル独特の纏まりある味わいを思う存分に堪能できます。
アルバム全体を通して、高音部だけでなく、ブラジル盤ではブワッと膨張し過ぎているベースの音も音切れが良く、間延びしません。ストリングスなどのクラシック楽器へのリスペクトを感じるのもポイントが高く、一枚通して聞いていくと、壮大なクラシック音楽の組曲のような印象を与えてくれます。
東側にはあまり伝わっていなかったであろうビートルズ音楽の本質をいったいどうやって現地のエンジニアは知ることが出来たのかが最大の謎であり、興味が尽きないところです。
②レーベルの希少性
1972年生産なので、時期的にはアップル・レコード設立後のリリースであるが、このチェコスロバキア盤にはパーロフォンのレーベルが採用されていて、しかも“青”レーベルというのも貴重です。
たしか南米の方(ペルー?)では電波模様のレーベルがあった気がしますが、さすがにチェコスロバキアではこのようなお遊び感覚は許されなかったのでしょう。

③盤自体の希少性
先程も書きました通り、おそらく現存するのは全世界で多くても数百枚程度で今回のようなニアミントとなると多分もう出てこないかも知れません。『サムシング』『ビコーズ』『ゴールデン・スランバー』にまったくノイズがありません。
大人気の『アビイ・ロード』の中でも、もともとモノラル盤はブラジル、アルゼンチンとチェコスロバキアしか存在せず、ブラジルは扱いが乱雑で、針飛びするものがほとんどで、美盤がなかなか出てこない。
なので、激レアではありますが、両方とも見かけたら、即買いをオススメします。楽しい『アビイ・ロード』を聴いてみたいならブラジル盤、シンフォニーのような一体感と落ち着きを堪能したいならチェコスロバキア盤というところでしょうか。
今回はチェコスロバキア盤『アビイ・ロード』とともに店内で偶然見つけたジョンのフランス・モノラル盤『インスタント・カーマ』を手に取り、しっかりと試聴させてもらってお会計を済ませました。

『インスタント・カーマ』はもともとモノラル的に真ん中に音を集めた感じのステレオテイクですが、フランス盤のモノラルテイクはしっかりと音の塊が迫ってくる気合の入った一枚でした。今回は『カム・トゥゲザー』のようにフェイド・インがなく、『タックス・マン』のようにカウントが省略されてもいない。
今回はお店を訪れた際にオーナーさんと音楽とは真逆の話題で盛り上がっていました。それは今月半ばから受付が始まっている、面倒くさい確定申告のことであり、後回しにすればするほど、メンタル的に追い詰められる厄介な代物です。
特にふるさと納税や医療費控除、一年目の住宅ローン控除など還付される方が多い人はまだモチベーションが上がりますが、相続税・贈与税・自営業者の人たちの税金納付とかは時間も取られ、税金も取られ、間違えるとさらに追徴があったりして、虚しいだけの作業になります。
今年の間違えやすいポイントは増税クソ眼鏡の置土産となる定額減税欄です。世帯主が一人世帯なら、単純に1✕30000円で30000円ですが、4人世帯で奥さんが扶養に入っていれば、4✕30000円で120000円になります。

確定申告で引き切れなかった分は市民税や県民税などから引かれるそうです。面倒くさいですが、5公5民は江戸時代より酷いですし、江戸時代ならば、商人は確か無税のはずなので、如何に現在の自民政権の愚かさが際立っているか、国民の事など何も考えていないかがハッキリしています。
野党に入れてもどうなるかは不明ですが、とりあえず自民の世襲で地位を守ろうと固執している無能な議員貴族?たちを選挙で平民に落としてやりましょう。

このレコードのデータとしては発売が1972年、プレス枚数はステレオが1000枚程度、モノラル盤に至っては500枚程度とのことで、しかも東西冷戦終結などを経て、現在まで存在しているのは恐らく数百枚あれば良い方で、なおかつ美盤となると更に数は少なくなってきます。
そもそもチェコスロバキアでプレスされたビートルズのレコード『オールディーズ』にはBEATLES1と記載されていて、シリーズ化しようと企画された意図を感じます。最初の一枚は世界を熱狂の渦に巻き込んだ初期代表作品を網羅した初期ベストの『オールディーズであり、企画第二弾としてリリースされたのがBEATLES2とインナーの豪華写真集に記載された『アビイ・ロード』であり、結果的にはこれら二枚のみが旧チェコスロバキアで発売されました。

またモノラル盤を発売したのは南米のブラジルとアルゼンチン、欧州ではチェコスロバキアのみとなり、このチェコスロバキア盤についてはほぼ存在すら知られていない。三カ国ともサッカーが強いのは偶然だろうか。メキシコ盤ではEPで『アイ・ウォント・ユー』のモノラルミックスが収録されている。
ビートルズのレコードマニアにとってのバイブルである『アナログ・ミステリー・ツアー』ですら、このチェコスロバキア盤は言及されていない。今回は同じくビートルズ・モノラル盤としては激レアではあるもののそこそこ知られていて、聴いたことがある方が多少はいらっしゃるブラジル盤との比較を記載していきます。
①音作りが丁寧である。
こう言っては何ですが、チェコスロバキアのモノラル盤を聴いてしまった後ではブラジル盤の作り込みの粗雑さがとても気になってきてしまいます。もちろん、ブラジル盤にはブラジル盤の良さがあり、音の明るさやノリの良さは他国盤では聴くことの出来ない楽しさがあります。
ただこのチェコスロバキア盤の高音部での抑制の効いた落ち着いた音作りからは『アビイ・ロード』本来の世界観をエンジニアがしっかり理解して音盤を制作しているのが理解できます。
ブラジル盤では悪目立ちするシンバル、ホイッスル、ハンドクラップなどのサンバ・カーニバル化したような明るさとキンキンした高音に好き嫌いが分かれるでしょうが、このチェコスロバキア・モノラル盤を聴けば、欧州のビートルズ・マニアも日本のマニアも納得の出来栄えだと言うに違いない。

このチェコスロバキア盤のハイライトはなんと言ってもB面2曲目『ビコーズ』~3曲目『ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー』でしょう。コーラスの美しさが抜群で、モノラル独特の纏まりある味わいを思う存分に堪能できます。
アルバム全体を通して、高音部だけでなく、ブラジル盤ではブワッと膨張し過ぎているベースの音も音切れが良く、間延びしません。ストリングスなどのクラシック楽器へのリスペクトを感じるのもポイントが高く、一枚通して聞いていくと、壮大なクラシック音楽の組曲のような印象を与えてくれます。
東側にはあまり伝わっていなかったであろうビートルズ音楽の本質をいったいどうやって現地のエンジニアは知ることが出来たのかが最大の謎であり、興味が尽きないところです。
②レーベルの希少性
1972年生産なので、時期的にはアップル・レコード設立後のリリースであるが、このチェコスロバキア盤にはパーロフォンのレーベルが採用されていて、しかも“青”レーベルというのも貴重です。
たしか南米の方(ペルー?)では電波模様のレーベルがあった気がしますが、さすがにチェコスロバキアではこのようなお遊び感覚は許されなかったのでしょう。

③盤自体の希少性
先程も書きました通り、おそらく現存するのは全世界で多くても数百枚程度で今回のようなニアミントとなると多分もう出てこないかも知れません。『サムシング』『ビコーズ』『ゴールデン・スランバー』にまったくノイズがありません。
大人気の『アビイ・ロード』の中でも、もともとモノラル盤はブラジル、アルゼンチンとチェコスロバキアしか存在せず、ブラジルは扱いが乱雑で、針飛びするものがほとんどで、美盤がなかなか出てこない。
なので、激レアではありますが、両方とも見かけたら、即買いをオススメします。楽しい『アビイ・ロード』を聴いてみたいならブラジル盤、シンフォニーのような一体感と落ち着きを堪能したいならチェコスロバキア盤というところでしょうか。
今回はチェコスロバキア盤『アビイ・ロード』とともに店内で偶然見つけたジョンのフランス・モノラル盤『インスタント・カーマ』を手に取り、しっかりと試聴させてもらってお会計を済ませました。

『インスタント・カーマ』はもともとモノラル的に真ん中に音を集めた感じのステレオテイクですが、フランス盤のモノラルテイクはしっかりと音の塊が迫ってくる気合の入った一枚でした。今回は『カム・トゥゲザー』のようにフェイド・インがなく、『タックス・マン』のようにカウントが省略されてもいない。
今回はお店を訪れた際にオーナーさんと音楽とは真逆の話題で盛り上がっていました。それは今月半ばから受付が始まっている、面倒くさい確定申告のことであり、後回しにすればするほど、メンタル的に追い詰められる厄介な代物です。
特にふるさと納税や医療費控除、一年目の住宅ローン控除など還付される方が多い人はまだモチベーションが上がりますが、相続税・贈与税・自営業者の人たちの税金納付とかは時間も取られ、税金も取られ、間違えるとさらに追徴があったりして、虚しいだけの作業になります。
今年の間違えやすいポイントは増税クソ眼鏡の置土産となる定額減税欄です。世帯主が一人世帯なら、単純に1✕30000円で30000円ですが、4人世帯で奥さんが扶養に入っていれば、4✕30000円で120000円になります。

確定申告で引き切れなかった分は市民税や県民税などから引かれるそうです。面倒くさいですが、5公5民は江戸時代より酷いですし、江戸時代ならば、商人は確か無税のはずなので、如何に現在の自民政権の愚かさが際立っているか、国民の事など何も考えていないかがハッキリしています。
野党に入れてもどうなるかは不明ですが、とりあえず自民の世襲で地位を守ろうと固執している無能な議員貴族?たちを選挙で平民に落としてやりましょう。

この記事へのコメント
平野です(^-^)用心棒さんは平日にふらっとお店に来られると聞きまして。なかなかお会いできないわけですね(-_-)今回のチェコスロバキア盤興味深く読ませていただきました。単純に私も欲しいー!と思ってしまいました。主人にはまだ私には早いと言われましたが(笑)ジョン推しの私としてはinstant karmaもむちゃくちゃ気になるわけですよ!
お久しぶりでございます!
>平日
これはですね、ぼくはいつでもお店に行ける距離で、
行こうと思えば、歩いて20分くらいなんですwww
なので、土日祝は遠くから目的を持って来られる方にお店で
ゆっくりと楽しんで欲しいなあという遠慮ですwww
>チェコ
昨年末に比較的、
お買い得なチェコ盤がお店のエサ箱に一枚並んでいたのですが、
その時にオーナーさんとお話ししていて、
結構お高いですが、もう一枚の逸品がもうすぐ用意できるとの
ことでしたので、予約を入れて、先日取りに行った次第です。
最初はそれほど期待していなかったのですが、視聴させていただいて、
この盤の繊細かつ纏まりのある音作りに驚き、購入を決めました。
良い音の音盤を聴くと、耳に音の判別をする基準ができます。美術品を見るときの鑑定眼のような感じでしょうか。ビートルズの場合はそれはイギリス・オリジナルのモノラル・ステレオでしょうか。そちらとの比較で、各国盤の音作りの差を楽しむイメージです。
>karma
モノラルの分厚さでジョンの声がより活き活きと迫ってきますし、スペクター・サウンドはモノでより重厚に仕上がりますので、イギリス盤でもモノ盤を制作してほしかったですよ。
フランス盤なので、そこまで希少というわけではないでしょうから、また出されると思いますよ。
ではまた今度お会いできる日を楽しみにしています!
色々勉強になります(^-^)
たまには土日に来て下さいね。
それでは、また
来月も張り切って生きましょう👍
>益々
タイトルがインスタント・カーマなので、今日の通勤時間や昼休みにちょこちょこケータイのメールを使って、記事の下書きをメモにしています。カーマのように一日で書き上げ、アップをさせますwww
ではまた!
>B面2曲目『ビコーズ』~3曲目『ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー』
買って良かったと言う嬉しさが伝わってきます。
>何年か経ってみないと何が正解だったのか分からない
所詮この世は結果論です。
>維新の節操のなさにも幻滅
国民民主党の玉木氏復帰。
またパソコンが故障しました。これを書いている途中です。
>パソコン
無くてはならないものなので、故障すると辛いですね。
仕事以外にもいろいろ使いますので、
5年以上経つと買い替え資金を用意しておかねばいけませんが、円安のせいで、5割くらい高くなっていますね。
>結果
そうですよね。会談の様子がかなり驚かされる罵りあいでしたのでどうなることやらという感じですね。
>国民
維新のせいでとばっちりを食いましたが、維新は参議院で大敗するでしょうから、すぐに罰が当たるでしょう。
>嬉しさ
クラシックのような落ち着きのある良い音がして、驚かされました!
ではまた!