『定年が迫ってきた!』健康、お金、住宅。お墓に相続、考えることはいっぱい。まずはベッドのマットレス。
いよいよ55歳になろうとしており、最初の定年まであと5年のところまで来ています。働き出した頃は懲役38年の60歳がゴールでしたが、無為無策な自民政権と強欲な経団連、そして今が良ければ子や孫の世代などどうでもいいと言うジイサンバアサンが大多数のため、年金や社会保障、医療費など既得権益層に都合が良いように書き換えられるシルバー民主主義が跋扈した結果、懲役が5年延びて、ブラック企業体の日本株式会社の定年は65歳までになりました。
ジジババ重視の日本ですが、ただ選挙に行かない消極的賛成票を実質的に入れてしまっている若い層にも問題はあります。かつてのホンダやソニーのように世界中の若者を惹きつける会社は一向に生まれて来ない、成長しない、言い換えるとワクワクしないので、いつまでも停滞したつまらない国になっています。
マスコミが選挙の論点を矮小化させるために政治と金や選択的夫婦別姓、マイナ保険証などのつまらないことに焦点を当てようと躍起になっていましたが、国民の関心は経済成長(収入アップと減税)、国防(露中と北朝鮮を追い払う核兵器の保有)、少子化(子供を作りやすく、育てやすい環境の整備)、社会保障(年金や医療費など)でしょう。
すべていつまでも避けては通れませんが、いつまでタブー扱いするつもりなのだろう。バラマキ政策で高齢者のみを優遇しようと蠢く自公(特に公明党)には50代以下は投票すべきではないし、退場していただきたい。50代以下は全員が払い損と言われる年金制度ではありますが、詳しく調べていくと、“年金”と言うのは高齢者がもらう老齢年金だけではない。
若い頃に事故に遭い障害を負ってしまったり、重病に罹って働けなくなった時に貰える障害年金や子供ができたあとにダンナさんが急死した場合に子が18歳になるまで年間で100万以上支給される遺族年金もあります。
なので、安易に「なんか、みんな貰えないって言ってるし、今お金使いたいし、年寄りになるまで何十年もあるから、別に払わなくて良いや!」で不払いの期間が長期化すると、いざ大事故や大病に罹ると、国のセーフティ・ネットからこぼれ落ちてしまう危険性があることを認識すべきです。知らないから、何だか先行きが不安になることも多いので、だったら、知る努力から始めたい。
老後不安も最たるもので、先のことはよく分からないから不安だけど、みんな一緒だろうから別に良いし、国が何とかしてくれるさと言う甘い考えは捨てたほうが良い。無い袖は振れません。
では現実問題としていくらもらえるのだろうか。平均的には厚生年金がもらえる夫婦二人世帯では25万円ほどが一か月に必要のようですが、支給額の実態としては毎月5万円ほどショートしているそうです。そのために大騒ぎになったのが不足分の2000万円です。
ただ大騒ぎする前に冷静に対応しなければいけないのはどれくらいの期間が自分の定年前までに残っているか、いくら位の金額が不足しているか、そしてどうやって、その分を埋めていくか。老齢年金をもらわずに70歳まで働ければ、40%程度上乗せされて支給されるので、必要金額を削減できます。
野党は「定年後は年金だけで暮らせると言ったじゃないか!」と叫ぶが、そもそも自民党は一度も「年金だけで暮らせる」などとは言ってない。言ったのは公明党議員の失言に過ぎない。
政治にまつわる状況を考えると暗い気持ちにはなりますが、だからといってすべてを国や公共サービスで賄ってもらおうという甘い精神では今後は生きていけないので、自助でやるべき準備をするしかない。
何があっても大丈夫なようにするにはまずは衣食住の要の健康維持、公共サービスの把握と活用、経済的な安定、住環境の整備をきっちりと準備が必要になる。なので今度のボーナスが出れば、寝心地の良いベッドのマットレスから睡眠を整え、健康に良い生活をしたい。
最近の若い人たちの多くは自分たちの頃よりも、法律などに詳しく(まあ、義務は果たそうとせずに権利ばかりを主張する傾向が強い)、遵法意識が薄い高齢者は足元を掬われることも増えてくるでしょう。
学生時代からの僕の趣味や興味の対象としては、ビートルズやRCサクセション、70年代〜80年代の洋楽・邦楽を中心にするレコード収集、国内外の映画鑑賞、読書などがあります。
これらに加えて、ここ15年くらいになりますが、もう一つの興味の対象として比重が高くなっている分野に老後対策としての資産運用があります。株式投資や債券投資及び不動産投資、貴金属や骨董品及び仮想通貨投資に代表される金融商品による資産形成のことです。
今の会社に留まる場合、現役の定年はあと5年、再雇用定年までならあと十年、その後のパート雇用上限までなら、あと15年。そもそも資産運用に興味を持ち出したのは今から16年ほど前に勤めている会社が急に確定給付年金だった退職金を確定拠出年金制に変更したことが大きい。
さらに残業などの諸手当を出し渋って、各部署にゴチャゴチャ言い出して、削減する方向に変わり出したこと、そして20代で購入した自宅の住宅ローンを払い終えたのが大きい。確定給付年金だと会社の財務部が責任を持って社員の退職金積立資金を運用し、僕らは本業のみを気にしていれば、60歳の定年時には数千万円の退職金が用意されているはずでした。


それが2006年のサブプライムローン破綻からの連鎖反応とも言える2008年に100年に一度と言われた株式大暴落を呼んだリーマン・ショック(欧米では信用危機と呼ばれている)が起こり、状況が変わり出しました。
偉そうにしていた財務部は退職金運用で約束された利回りを達成できなくなったからか、毎月の資金は用意するので社員各自で運用商品を決めて、自己責任で積み上げていってくれという趣旨のお達しを出し、運用素人の僕らに運用を丸投げするなど、無責任極まりない後ろ向きな動機から確定拠出年金がスタートしています。
運用やら老後対策など何も考えずに働けばよかった大半のサラリーマンは大いに困惑したはずです。右も左もよく分からないままに自身の感覚のみに頼り、何が正解か、何が間違いなのかも不明。
そもそも五十代までのほとんどはまともに金融教育など受けたことはない。そうなると背に腹は変えられないので、自分自身で運用本を買い集め、試行錯誤しながらの回り道が多い投資ライフを送ってきたのではないだろうか。ぼく自身もああではない、こうではないとどっちつかずで彷徨っていました。
ただしいきなり運用に全力で振り切った訳ではなく、まずは種銭となる運用資金を貯めるために社内で昇進及び昇格試験や社内セミナーを積極的に受けるなどして、手取り収入をマックスまで引き上げる努力をしました。
同時に行ったのは生活の見直しで特に保険料や無駄なBSやCSなどの衛星放送、携帯電話の料金プランの効率的な選択などに半年ほどを費やし、ふるさと納税の最大枠利用、下げられる税金を払わなくても良いように確定申告にもトライしていきました。
働きながらの収入アップと固定費見直しによる節約をきっちりとやって行きました。そうして絞り出したお金は大切に考えながら使います。それでも人生は楽しむためにあるので、結構高いお店にちょくちょく食べに行ったり、趣味にはしっかりとお金を使ってきましたので、惨めな感覚はありませんでした。
運用については年に一回、会社が申し訳程度に用意した簡易セミナーなどもありますが、いったい何の役に立つのだろうか。面倒くさいし、バブルで大損した身内や親戚もいるから、色々運用商品はあるけど、退職金用の定期預金で良い。
それでも退職金は増やしたいし、減らしたくない。何度かの〇〇ショックが起きるたびに株式の投資信託を解約し、損を確定させた人は「もう株は懲り懲り!」とばかりに預金のみを増やしていきました。
円高の時は円の価値が高かったので、何か下手な投資に首を突っ込むよりも案外それが正解でした。しかしながら、岸田増税メガネ政権以降の国民を貧乏にすることに邁進する財務省のせいで、現在のインフレを伴う円安状況では相対的にお金の価値は下がりっぱなしです。
基本的に保守ではありますが、せっかく自公が過半数割れしたのですから、今後は各党には是々非々で政策を貫いて欲しい。政治体制が資産形成には大きな影響を与えますので、税制などの知識は常にアップデートする必要があります。
ただそもそもですが、リスク管理と期待リターンを理解せずに感情のままに流されて行動していくと、お金はなかなか増えていきません。標準偏差の考え方だと株式の期待リターンと想定リスクは6%±20%で、つまり年間で見ると平均的には6%増える。
上手く行くと年間26%位増え、まずい時は年間でマイナス14%位は減ってしまう。ただこれは通常の値動きに過ぎない。市場は僕らのようなゴミ顧客を相手にはしていない。上がったり、下がったりは普通です。リスクというのは振れ幅(ボラティリティ)のことで“損”ということではない。
株式投資のリスクとリターンで言えば、これは通常の値動きでσ1(シグマ1)での事象(全体の70%くらいの期間)に過ぎない。株式は上下に20%動くのは日常茶飯事なので、これくらいの値動きでもうろたえるならば、リスク資産を活用しての資産運用には向いてない。
次にσ2の事象は6±40%、つまり、先程のリスク・リターンで考えると平均的には6%増えるが、約20%の期間で46%(およそ1.5倍!)増えることもあれば、マイナス35%減ることもあります。この程度の増減は5年に1度くらいはあります。
そして、10年に1度くらい(標準偏差の考え方だともっと少ないはずだが、ファットテールは市場に頻繁に起こるからか、ちょこちょこ暴落と暴騰が現れる)訪れるσ3の時期だと6±60%なので、年間で66%増えたり、マイナス54%減ったりとかなり出入りが激しくなります。
リーマン・ショックの時はたしか最大70%のダウン(何やっても無駄なので、じっとしているのが正解)がありました。直近だと武漢ウイルスが撒き散らかされた際は市場では50%近い下落、個別会社単位では短期的に半減どころか、7割減したものもありましたので、持ちこたえるにはかなりのメンタルの強さか、気にしない鈍さが求められます。

ただ、これは株式だけを持っている場合なので、債券や不動産、金などにも資産を分散していると様子は変わってくる。債券のリターンはσ1で3%±12.5%、つまり株式よりリターンが半分、リスクも4割くらい低いので、株式と債券を半分ずつ持つと全体でも2〜3割くらいの一時的毀損で済みます。
株式(オーナー権。たとえ少なくとも利益や配当の恩恵は受けます。)と債券(金貸しなので基本的に出したお金は利子が付けられて返ってきます。)はシーソーみたいな資産です。
一般常識的には片方が下がると、もう一方は上がりやすい。とは言われているものの一時的には全ての資産クラスが下がる事もあります。債券は取っつきにくく、株も債券も違いをよく分かっていない方も多いですが、債券は言い換えると貸し手(投資家)は発行体の借用書を持っていて、借り手(発行体)は債務責任がありますので、倒産時には株主よりも優先的にお金が返ってきます。
債券投資には個別銘柄(国債各年限、社債)か投資信託やETFなどがあり、それらから管理しやすい物を選ぶことになります。運用金額が2000万くらいまでは個別銘柄ではなく、資産配分変更(リバランス)がしやすい投資信託やETFの方が管理しやすいかもしれません。
究極的にはドルと円を半分ずつ持っていれば、どちらかが駄目になっても半分は残るし、生き残りのチャンスは維持できる。個別銘柄だと短期債券、中期債券、長期債券などを組み合わせ、自分の到達年齢に合わせて、償還(定期預金で言う所の満期)を迎えるように選んで行きます。
国内債券は現状では利回りが低すぎる問題があり、海外債券には為替変動が影響を与えますが、円の暴落リスクや個別の国や会社の信用リスク(ちゃんと償還されるか)、流動性リスク(すぐに現金化出来るか)を回避したい人は米国債でまんべんなくポートフォリオを組み上げれば良いのかもしれません。
社債(流動性に難あり。また素人にリスク判断は難しい。)やハイイールド債(糞の山はどこまで行っても糞の山、美味しい糞の山などない。ただ高リスク債券でもバーゲンセール状態ならば、資金を出すチャンスがあるかも)を買うのは余剰資金があるか、市場全体が下がりに下がった場合のみでしょう。
ちなみに不動産投資に関してはCMなどでお気楽でやりやすいイメージを刷込もうと躍起になっていますが、儲かるならば、不動産屋が自分達だけで利益を独り占めするはずです。結果的に一般投資家に回ってくるのはクラウド・ファンディング案件を含めてゴミ物件であることが多い。
また現物はすぐに売れるものではないので、手離れ良く不動産投資を行うには不動産投資信託であるREITで持つことをオススメします。自宅を下手に購入してしまうと20〜35年もの長い年月を住宅ローンに追われ、定年まで捕まってしまう人も多い。
金(金なのに金利が付かない、ピカピカ光っているだけの金属)や仮想通貨&新興国通貨(たぬきの葉っぱにしか見えません)は個人的には値動きに賭けるだけで、どうも合わないので手を出さない。
利益を産む資産への投資を心掛けているので基本的には株式・債券・不動産への投資のみにしています。まあ、暴落した際にはいつ株式が持ち直してくるかは誰にも予測は出来ませんが、下がったときにもコツコツ資金を回し続ければ、十年単位で見れば、十分に報われるでしょう。
また素人が手を出して良い投資対象は証券会社で販売されている商品や上場されている株式や国債、ルールがしっかりとしたインデックス投資信託のみです。先程書きました通り、運用を始めて10年くらいは貯蓄率35%で生活していましたが、特に不自由を感じませんでした。
毎月及び毎年の収入は固定費25%、変動費25%、貯蓄投資25%、その他25%で分けるか、貯蓄投資に25%を投入したら、あとは残りで生活費その他すべてを賄うとルールを決めて、その枠内で生活すれば、基本的に破綻しません。
上手く行かない場合はおそらく住宅費、服やクルマや習い事などの他人から見える物に無駄に使っていることが多いように思います。周りにも頻繁に自動車を買い替える者、高そうな服や時計やアクセサリーを身に着ける者たちに思い当たるでしょう。
またギリギリの暮らしのはずなのに高級住宅街や高層マンションに住みたがる者にも心当たりがあるでしょう。見栄は資産形成の最大の敵ですし、犯罪者にとってみれば、狙いやすい。他人から見られるために無駄金を使うのではなく、使い道を考えたほうが良い。
最初は急に生活様式を変えるとストレスが掛かるでしょうが、個人的には運用というゲームの探求が楽しく、種銭を入れることに注力してきました。実際問題として、運用初期にいきなり喰らったリーマン・ショックのマイナスからの立ち直りでは3年くらいで全部のマイナスは打ち消されました。
その後のアベノミクス、ブレグジット、トランプ相場、武漢ウイルス相場などに接しても、慌てずに資金をドリップするように注いでいたら、保守的な人でも2倍から3倍(資産配分次第では4倍以上)にはなっています。
イヤなことや危機的なことはニュースになりやすく、メディアは楽しそうに大騒ぎしますが、利益を出すには注目を浴びて値上がりしている資産には手を出さずに持っているものを売っていき、みんなから無視されている地味な資産、つまり相場とは反対側に張った方がプラスを出しやすい。

ただ難しいのは常に多数派が間違えている訳ではなく、自分のほうが間違えていることもあるので、判断は厄介です。運用資産の大きさによっては株式などで攻めることよりも、債券に変更して、徐々にリスクを下げていくフェーズに入っていく人もいるので、万人にとっての正解はありません。
これまで標準偏差によるσでリスク管理を語ってきましたが、じつは投資理論はもっと複雑でσ3の状況はしょっちゅう現れる。これはファットテールと呼ばれる現象ですが、これを気にしているとなかなか運用に舵を切れない。
そのために必要なのが資産分散です。結局、運用人生の中で、数回は大きな判断を行い、決定すべきときがあるでしょう。日頃から知識を集め、判断力が必要なときに備えるべきですが、実力が最大限で5〜6割(常に知識のブラッシュアップが必要。法律が年々変わるので)、幸運が5〜8割というのが真相でしょう。
大儲けすることを夢見るのは楽しいでしょうが、株式投資では大勝ちを狙わずに2〜3倍までの小さな勝利を積み重ね、株式投資の半分を利益確定させる。そうして出てくる儲けは債券に分配するのが零細投資家として生き残る要です。暴落時には余力があれば安値で買い集められます。
銀行・保険会社などの機関投資家は大損しても、誰も責任を取りませんし、なんだったら、国から補填を受けたりします。しかしながら、吹けば飛ぶよな個人投資家など国は守ってくれません。負けたら、自己責任。勝てば、2割の所得税。
これまで勝ち続けた大物投資家でも判断を間違えばメディアや外野の嘲笑と自己嫌悪に向き合わなければいけません。たいした額ではない個人投資家でもマグレで大勝ちすることもある不思議な世界はフェアかもしれない。
運が半分と、もう半分が蓄えてきた知識をもとに実際に運用方針を実行する決断力が物を言うシンプルな世界なので性に合っています。まあ、武漢ウイルス騒ぎのときは動かせるお金のほとんどは株式やETFに注ぎ込みましたが、もうぼくも定年まであと5年ですので、あまり欲張らずに株式の配分を徐々に下げていて、金融資産(株式・投資信託・債券・保険・預金など)に占める株式の割合は6%弱になっています。
年々疲れは溜まるし、定年になったら、「もう働かなくて良いやん!」と思うこともありますが、60歳で定年後に仕事を辞めて、遊んでいた周りの大人たちのほとんどは72歳くらいでボケてしまい、人生を楽しめていません。
反対に70歳もしくはそれ以上まで働いてきた人は楽しそうに80歳を超えても、身体もアタマも比較的しっかりしています。なのでぼくも70歳までは働くつもりでいます。ボケちゃうと人生楽しめませんので、認知症予防のサプリもそろそろ飲みだそうかなと考えております。
最後に運用にあたっての自分なりのルールを記載しておきます。
〈マイ・ルール〉
①意味のある勝負をする。
小さな金額を賭けて勝負しても資産全体からすれば、大局には影響しないし、それで一生暮らせる訳ではない。最低単位としては全資産額の1〜5%位の金額を1つの投資案件(銘柄)に投入する感じです。投入金額が1%ならば、100回ゲームに参加できます。5%ならば、20回ゲームに参加できます。
つまり、一度に全額を投入するとかはあり得ないので、半分は安全第一に債券で運用すべきです。素人の運用にエキサイティングな要素は不要ですし、個別銘柄の選定は難しい。
この意味において、債券配分を重視した分散投資を素人向けに開示したレイ・ダリオのオールウェザー戦略(株式30%債券55%金とコモディティが各々7.5%)は信頼できます。
②間違いは素直に認める。
プロではないので、運用決断など間違えて当たり前。真剣に考えても失敗するときは失敗する。そもそも仕事でも結婚でも長いこと考えて、熟慮しても間違えるのだから、運用決断を誤るのは日常茶飯事でしょう。
なので、早目に損切りして仕切り直す。また僕ら素人の大半は暴落局面で半減していく資産を眺めながら、株式投資を止めずに買い下がっていくメンタルを持ち合わせていません。
しくじった場合はすぐに取り返そうとせずに三ケ月〜半年くらいは冷却期間を置く。運用には“売り”“買い”だけでなく、もう一つ“待ち”があります。個人的にはさらに“諦める”もあるのではないかと思います。兵法にもあるように生き残れば、未来の可能性は消えませんので、「三十六計 逃げるにしかず。」です。
③他人から見える物は投資ではなく見栄、人から見えない物にお金を入れるのが投資である。
できるだけ地味に暮らしていくことが肝要です。ただ惨めな思いをするほど運用に振り切ってしまうのも後々問題になるでしょう。妻帯している場合はパートナーとの話し合いは必須で、やると決めても半年に一度くらいはしっかりと運用方針の確認や暮らし方のなやみなどを聞いたほうが良いでしょう。
男はどうしても前に決めたじゃないかと思いがちですが、ママ友らに囲まれて、マウントを取られたりしているとストレスが溜まってしまいます。
④貧乏人には美味しい話は来る訳ない。
当たり前ですが、儲かる話をわざわざ他人に持ってくるお人好しはいません。何年、何十年会ってなかった友人や親戚が作り笑いとともに持ってくる美味しい話には乗らないことが一番です。
⑤リスクを取ると不安になるが、それが運用の入場料である。
資産購入すると、上がったり下がったりは通常の状態になります。運用金額が大きくなると、円ドルのレートが数円動くだけで、百万円以上上下します。慣れるまで一年近くかかるでしょうが、ここを耐えれば、後は証券口座に運用資金を入れ続けていれば、次第に増えていきます。
⑥“72の法則”を理解し、時間を味方にする。
72の法則、これは複利に関する法則で、ある運用商品の期待リターンを72で割ると、2倍になるまでの年月が判るというものです。この法則は資産運用で使うだけでなく、借金をするときのローン計算するにも大変役に立ちます。
テレビでも頻繁に見かける銀行ローンの借り入れ利率は17%、つまり72で割ると、四年とちょっとで2倍になってしまうということです。複利は運用でも借金でも大きな影響をもたらします。
時間を味方につけるのは株式投資にも債券投資にも必要な考え方で、四半期や半期などの成績を気にしなくて良い個人投資家は短期的な損失など気にしなくて良いので、感情に任せて売り買いせずにバイ&ホールドで愚直に積み立てた方が良い結果が出やすい。
⑦足るを知る。
あまり欲をかかずにもともと想定していた利益目標額に達すれば、利益を確定させる。最後の一滴までの利益を限界まで絞り出そうとせずにほどほどでゲームを終了して、利益で美味しいものを食べたり、趣味に使っていく。お金は貯めるためだけでなく、楽しむためにもあるものです。





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ジジババ重視の日本ですが、ただ選挙に行かない消極的賛成票を実質的に入れてしまっている若い層にも問題はあります。かつてのホンダやソニーのように世界中の若者を惹きつける会社は一向に生まれて来ない、成長しない、言い換えるとワクワクしないので、いつまでも停滞したつまらない国になっています。
マスコミが選挙の論点を矮小化させるために政治と金や選択的夫婦別姓、マイナ保険証などのつまらないことに焦点を当てようと躍起になっていましたが、国民の関心は経済成長(収入アップと減税)、国防(露中と北朝鮮を追い払う核兵器の保有)、少子化(子供を作りやすく、育てやすい環境の整備)、社会保障(年金や医療費など)でしょう。
すべていつまでも避けては通れませんが、いつまでタブー扱いするつもりなのだろう。バラマキ政策で高齢者のみを優遇しようと蠢く自公(特に公明党)には50代以下は投票すべきではないし、退場していただきたい。50代以下は全員が払い損と言われる年金制度ではありますが、詳しく調べていくと、“年金”と言うのは高齢者がもらう老齢年金だけではない。
若い頃に事故に遭い障害を負ってしまったり、重病に罹って働けなくなった時に貰える障害年金や子供ができたあとにダンナさんが急死した場合に子が18歳になるまで年間で100万以上支給される遺族年金もあります。
なので、安易に「なんか、みんな貰えないって言ってるし、今お金使いたいし、年寄りになるまで何十年もあるから、別に払わなくて良いや!」で不払いの期間が長期化すると、いざ大事故や大病に罹ると、国のセーフティ・ネットからこぼれ落ちてしまう危険性があることを認識すべきです。知らないから、何だか先行きが不安になることも多いので、だったら、知る努力から始めたい。
老後不安も最たるもので、先のことはよく分からないから不安だけど、みんな一緒だろうから別に良いし、国が何とかしてくれるさと言う甘い考えは捨てたほうが良い。無い袖は振れません。
では現実問題としていくらもらえるのだろうか。平均的には厚生年金がもらえる夫婦二人世帯では25万円ほどが一か月に必要のようですが、支給額の実態としては毎月5万円ほどショートしているそうです。そのために大騒ぎになったのが不足分の2000万円です。
ただ大騒ぎする前に冷静に対応しなければいけないのはどれくらいの期間が自分の定年前までに残っているか、いくら位の金額が不足しているか、そしてどうやって、その分を埋めていくか。老齢年金をもらわずに70歳まで働ければ、40%程度上乗せされて支給されるので、必要金額を削減できます。
野党は「定年後は年金だけで暮らせると言ったじゃないか!」と叫ぶが、そもそも自民党は一度も「年金だけで暮らせる」などとは言ってない。言ったのは公明党議員の失言に過ぎない。
政治にまつわる状況を考えると暗い気持ちにはなりますが、だからといってすべてを国や公共サービスで賄ってもらおうという甘い精神では今後は生きていけないので、自助でやるべき準備をするしかない。
何があっても大丈夫なようにするにはまずは衣食住の要の健康維持、公共サービスの把握と活用、経済的な安定、住環境の整備をきっちりと準備が必要になる。なので今度のボーナスが出れば、寝心地の良いベッドのマットレスから睡眠を整え、健康に良い生活をしたい。
最近の若い人たちの多くは自分たちの頃よりも、法律などに詳しく(まあ、義務は果たそうとせずに権利ばかりを主張する傾向が強い)、遵法意識が薄い高齢者は足元を掬われることも増えてくるでしょう。
学生時代からの僕の趣味や興味の対象としては、ビートルズやRCサクセション、70年代〜80年代の洋楽・邦楽を中心にするレコード収集、国内外の映画鑑賞、読書などがあります。
これらに加えて、ここ15年くらいになりますが、もう一つの興味の対象として比重が高くなっている分野に老後対策としての資産運用があります。株式投資や債券投資及び不動産投資、貴金属や骨董品及び仮想通貨投資に代表される金融商品による資産形成のことです。
今の会社に留まる場合、現役の定年はあと5年、再雇用定年までならあと十年、その後のパート雇用上限までなら、あと15年。そもそも資産運用に興味を持ち出したのは今から16年ほど前に勤めている会社が急に確定給付年金だった退職金を確定拠出年金制に変更したことが大きい。
さらに残業などの諸手当を出し渋って、各部署にゴチャゴチャ言い出して、削減する方向に変わり出したこと、そして20代で購入した自宅の住宅ローンを払い終えたのが大きい。確定給付年金だと会社の財務部が責任を持って社員の退職金積立資金を運用し、僕らは本業のみを気にしていれば、60歳の定年時には数千万円の退職金が用意されているはずでした。


それが2006年のサブプライムローン破綻からの連鎖反応とも言える2008年に100年に一度と言われた株式大暴落を呼んだリーマン・ショック(欧米では信用危機と呼ばれている)が起こり、状況が変わり出しました。
偉そうにしていた財務部は退職金運用で約束された利回りを達成できなくなったからか、毎月の資金は用意するので社員各自で運用商品を決めて、自己責任で積み上げていってくれという趣旨のお達しを出し、運用素人の僕らに運用を丸投げするなど、無責任極まりない後ろ向きな動機から確定拠出年金がスタートしています。
運用やら老後対策など何も考えずに働けばよかった大半のサラリーマンは大いに困惑したはずです。右も左もよく分からないままに自身の感覚のみに頼り、何が正解か、何が間違いなのかも不明。
そもそも五十代までのほとんどはまともに金融教育など受けたことはない。そうなると背に腹は変えられないので、自分自身で運用本を買い集め、試行錯誤しながらの回り道が多い投資ライフを送ってきたのではないだろうか。ぼく自身もああではない、こうではないとどっちつかずで彷徨っていました。
ただしいきなり運用に全力で振り切った訳ではなく、まずは種銭となる運用資金を貯めるために社内で昇進及び昇格試験や社内セミナーを積極的に受けるなどして、手取り収入をマックスまで引き上げる努力をしました。
同時に行ったのは生活の見直しで特に保険料や無駄なBSやCSなどの衛星放送、携帯電話の料金プランの効率的な選択などに半年ほどを費やし、ふるさと納税の最大枠利用、下げられる税金を払わなくても良いように確定申告にもトライしていきました。
働きながらの収入アップと固定費見直しによる節約をきっちりとやって行きました。そうして絞り出したお金は大切に考えながら使います。それでも人生は楽しむためにあるので、結構高いお店にちょくちょく食べに行ったり、趣味にはしっかりとお金を使ってきましたので、惨めな感覚はありませんでした。
運用については年に一回、会社が申し訳程度に用意した簡易セミナーなどもありますが、いったい何の役に立つのだろうか。面倒くさいし、バブルで大損した身内や親戚もいるから、色々運用商品はあるけど、退職金用の定期預金で良い。
それでも退職金は増やしたいし、減らしたくない。何度かの〇〇ショックが起きるたびに株式の投資信託を解約し、損を確定させた人は「もう株は懲り懲り!」とばかりに預金のみを増やしていきました。
円高の時は円の価値が高かったので、何か下手な投資に首を突っ込むよりも案外それが正解でした。しかしながら、岸田増税メガネ政権以降の国民を貧乏にすることに邁進する財務省のせいで、現在のインフレを伴う円安状況では相対的にお金の価値は下がりっぱなしです。
基本的に保守ではありますが、せっかく自公が過半数割れしたのですから、今後は各党には是々非々で政策を貫いて欲しい。政治体制が資産形成には大きな影響を与えますので、税制などの知識は常にアップデートする必要があります。
ただそもそもですが、リスク管理と期待リターンを理解せずに感情のままに流されて行動していくと、お金はなかなか増えていきません。標準偏差の考え方だと株式の期待リターンと想定リスクは6%±20%で、つまり年間で見ると平均的には6%増える。
上手く行くと年間26%位増え、まずい時は年間でマイナス14%位は減ってしまう。ただこれは通常の値動きに過ぎない。市場は僕らのようなゴミ顧客を相手にはしていない。上がったり、下がったりは普通です。リスクというのは振れ幅(ボラティリティ)のことで“損”ということではない。
株式投資のリスクとリターンで言えば、これは通常の値動きでσ1(シグマ1)での事象(全体の70%くらいの期間)に過ぎない。株式は上下に20%動くのは日常茶飯事なので、これくらいの値動きでもうろたえるならば、リスク資産を活用しての資産運用には向いてない。
次にσ2の事象は6±40%、つまり、先程のリスク・リターンで考えると平均的には6%増えるが、約20%の期間で46%(およそ1.5倍!)増えることもあれば、マイナス35%減ることもあります。この程度の増減は5年に1度くらいはあります。
そして、10年に1度くらい(標準偏差の考え方だともっと少ないはずだが、ファットテールは市場に頻繁に起こるからか、ちょこちょこ暴落と暴騰が現れる)訪れるσ3の時期だと6±60%なので、年間で66%増えたり、マイナス54%減ったりとかなり出入りが激しくなります。
リーマン・ショックの時はたしか最大70%のダウン(何やっても無駄なので、じっとしているのが正解)がありました。直近だと武漢ウイルスが撒き散らかされた際は市場では50%近い下落、個別会社単位では短期的に半減どころか、7割減したものもありましたので、持ちこたえるにはかなりのメンタルの強さか、気にしない鈍さが求められます。

ただ、これは株式だけを持っている場合なので、債券や不動産、金などにも資産を分散していると様子は変わってくる。債券のリターンはσ1で3%±12.5%、つまり株式よりリターンが半分、リスクも4割くらい低いので、株式と債券を半分ずつ持つと全体でも2〜3割くらいの一時的毀損で済みます。
株式(オーナー権。たとえ少なくとも利益や配当の恩恵は受けます。)と債券(金貸しなので基本的に出したお金は利子が付けられて返ってきます。)はシーソーみたいな資産です。
一般常識的には片方が下がると、もう一方は上がりやすい。とは言われているものの一時的には全ての資産クラスが下がる事もあります。債券は取っつきにくく、株も債券も違いをよく分かっていない方も多いですが、債券は言い換えると貸し手(投資家)は発行体の借用書を持っていて、借り手(発行体)は債務責任がありますので、倒産時には株主よりも優先的にお金が返ってきます。
債券投資には個別銘柄(国債各年限、社債)か投資信託やETFなどがあり、それらから管理しやすい物を選ぶことになります。運用金額が2000万くらいまでは個別銘柄ではなく、資産配分変更(リバランス)がしやすい投資信託やETFの方が管理しやすいかもしれません。
究極的にはドルと円を半分ずつ持っていれば、どちらかが駄目になっても半分は残るし、生き残りのチャンスは維持できる。個別銘柄だと短期債券、中期債券、長期債券などを組み合わせ、自分の到達年齢に合わせて、償還(定期預金で言う所の満期)を迎えるように選んで行きます。
国内債券は現状では利回りが低すぎる問題があり、海外債券には為替変動が影響を与えますが、円の暴落リスクや個別の国や会社の信用リスク(ちゃんと償還されるか)、流動性リスク(すぐに現金化出来るか)を回避したい人は米国債でまんべんなくポートフォリオを組み上げれば良いのかもしれません。
社債(流動性に難あり。また素人にリスク判断は難しい。)やハイイールド債(糞の山はどこまで行っても糞の山、美味しい糞の山などない。ただ高リスク債券でもバーゲンセール状態ならば、資金を出すチャンスがあるかも)を買うのは余剰資金があるか、市場全体が下がりに下がった場合のみでしょう。
ちなみに不動産投資に関してはCMなどでお気楽でやりやすいイメージを刷込もうと躍起になっていますが、儲かるならば、不動産屋が自分達だけで利益を独り占めするはずです。結果的に一般投資家に回ってくるのはクラウド・ファンディング案件を含めてゴミ物件であることが多い。
また現物はすぐに売れるものではないので、手離れ良く不動産投資を行うには不動産投資信託であるREITで持つことをオススメします。自宅を下手に購入してしまうと20〜35年もの長い年月を住宅ローンに追われ、定年まで捕まってしまう人も多い。
金(金なのに金利が付かない、ピカピカ光っているだけの金属)や仮想通貨&新興国通貨(たぬきの葉っぱにしか見えません)は個人的には値動きに賭けるだけで、どうも合わないので手を出さない。
利益を産む資産への投資を心掛けているので基本的には株式・債券・不動産への投資のみにしています。まあ、暴落した際にはいつ株式が持ち直してくるかは誰にも予測は出来ませんが、下がったときにもコツコツ資金を回し続ければ、十年単位で見れば、十分に報われるでしょう。
また素人が手を出して良い投資対象は証券会社で販売されている商品や上場されている株式や国債、ルールがしっかりとしたインデックス投資信託のみです。先程書きました通り、運用を始めて10年くらいは貯蓄率35%で生活していましたが、特に不自由を感じませんでした。
毎月及び毎年の収入は固定費25%、変動費25%、貯蓄投資25%、その他25%で分けるか、貯蓄投資に25%を投入したら、あとは残りで生活費その他すべてを賄うとルールを決めて、その枠内で生活すれば、基本的に破綻しません。
上手く行かない場合はおそらく住宅費、服やクルマや習い事などの他人から見える物に無駄に使っていることが多いように思います。周りにも頻繁に自動車を買い替える者、高そうな服や時計やアクセサリーを身に着ける者たちに思い当たるでしょう。
またギリギリの暮らしのはずなのに高級住宅街や高層マンションに住みたがる者にも心当たりがあるでしょう。見栄は資産形成の最大の敵ですし、犯罪者にとってみれば、狙いやすい。他人から見られるために無駄金を使うのではなく、使い道を考えたほうが良い。
最初は急に生活様式を変えるとストレスが掛かるでしょうが、個人的には運用というゲームの探求が楽しく、種銭を入れることに注力してきました。実際問題として、運用初期にいきなり喰らったリーマン・ショックのマイナスからの立ち直りでは3年くらいで全部のマイナスは打ち消されました。
その後のアベノミクス、ブレグジット、トランプ相場、武漢ウイルス相場などに接しても、慌てずに資金をドリップするように注いでいたら、保守的な人でも2倍から3倍(資産配分次第では4倍以上)にはなっています。
イヤなことや危機的なことはニュースになりやすく、メディアは楽しそうに大騒ぎしますが、利益を出すには注目を浴びて値上がりしている資産には手を出さずに持っているものを売っていき、みんなから無視されている地味な資産、つまり相場とは反対側に張った方がプラスを出しやすい。

ただ難しいのは常に多数派が間違えている訳ではなく、自分のほうが間違えていることもあるので、判断は厄介です。運用資産の大きさによっては株式などで攻めることよりも、債券に変更して、徐々にリスクを下げていくフェーズに入っていく人もいるので、万人にとっての正解はありません。
これまで標準偏差によるσでリスク管理を語ってきましたが、じつは投資理論はもっと複雑でσ3の状況はしょっちゅう現れる。これはファットテールと呼ばれる現象ですが、これを気にしているとなかなか運用に舵を切れない。
そのために必要なのが資産分散です。結局、運用人生の中で、数回は大きな判断を行い、決定すべきときがあるでしょう。日頃から知識を集め、判断力が必要なときに備えるべきですが、実力が最大限で5〜6割(常に知識のブラッシュアップが必要。法律が年々変わるので)、幸運が5〜8割というのが真相でしょう。
大儲けすることを夢見るのは楽しいでしょうが、株式投資では大勝ちを狙わずに2〜3倍までの小さな勝利を積み重ね、株式投資の半分を利益確定させる。そうして出てくる儲けは債券に分配するのが零細投資家として生き残る要です。暴落時には余力があれば安値で買い集められます。
銀行・保険会社などの機関投資家は大損しても、誰も責任を取りませんし、なんだったら、国から補填を受けたりします。しかしながら、吹けば飛ぶよな個人投資家など国は守ってくれません。負けたら、自己責任。勝てば、2割の所得税。
これまで勝ち続けた大物投資家でも判断を間違えばメディアや外野の嘲笑と自己嫌悪に向き合わなければいけません。たいした額ではない個人投資家でもマグレで大勝ちすることもある不思議な世界はフェアかもしれない。
運が半分と、もう半分が蓄えてきた知識をもとに実際に運用方針を実行する決断力が物を言うシンプルな世界なので性に合っています。まあ、武漢ウイルス騒ぎのときは動かせるお金のほとんどは株式やETFに注ぎ込みましたが、もうぼくも定年まであと5年ですので、あまり欲張らずに株式の配分を徐々に下げていて、金融資産(株式・投資信託・債券・保険・預金など)に占める株式の割合は6%弱になっています。
年々疲れは溜まるし、定年になったら、「もう働かなくて良いやん!」と思うこともありますが、60歳で定年後に仕事を辞めて、遊んでいた周りの大人たちのほとんどは72歳くらいでボケてしまい、人生を楽しめていません。
反対に70歳もしくはそれ以上まで働いてきた人は楽しそうに80歳を超えても、身体もアタマも比較的しっかりしています。なのでぼくも70歳までは働くつもりでいます。ボケちゃうと人生楽しめませんので、認知症予防のサプリもそろそろ飲みだそうかなと考えております。
最後に運用にあたっての自分なりのルールを記載しておきます。
〈マイ・ルール〉
①意味のある勝負をする。
小さな金額を賭けて勝負しても資産全体からすれば、大局には影響しないし、それで一生暮らせる訳ではない。最低単位としては全資産額の1〜5%位の金額を1つの投資案件(銘柄)に投入する感じです。投入金額が1%ならば、100回ゲームに参加できます。5%ならば、20回ゲームに参加できます。
つまり、一度に全額を投入するとかはあり得ないので、半分は安全第一に債券で運用すべきです。素人の運用にエキサイティングな要素は不要ですし、個別銘柄の選定は難しい。
この意味において、債券配分を重視した分散投資を素人向けに開示したレイ・ダリオのオールウェザー戦略(株式30%債券55%金とコモディティが各々7.5%)は信頼できます。
②間違いは素直に認める。
プロではないので、運用決断など間違えて当たり前。真剣に考えても失敗するときは失敗する。そもそも仕事でも結婚でも長いこと考えて、熟慮しても間違えるのだから、運用決断を誤るのは日常茶飯事でしょう。
なので、早目に損切りして仕切り直す。また僕ら素人の大半は暴落局面で半減していく資産を眺めながら、株式投資を止めずに買い下がっていくメンタルを持ち合わせていません。
しくじった場合はすぐに取り返そうとせずに三ケ月〜半年くらいは冷却期間を置く。運用には“売り”“買い”だけでなく、もう一つ“待ち”があります。個人的にはさらに“諦める”もあるのではないかと思います。兵法にもあるように生き残れば、未来の可能性は消えませんので、「三十六計 逃げるにしかず。」です。
③他人から見える物は投資ではなく見栄、人から見えない物にお金を入れるのが投資である。
できるだけ地味に暮らしていくことが肝要です。ただ惨めな思いをするほど運用に振り切ってしまうのも後々問題になるでしょう。妻帯している場合はパートナーとの話し合いは必須で、やると決めても半年に一度くらいはしっかりと運用方針の確認や暮らし方のなやみなどを聞いたほうが良いでしょう。
男はどうしても前に決めたじゃないかと思いがちですが、ママ友らに囲まれて、マウントを取られたりしているとストレスが溜まってしまいます。
④貧乏人には美味しい話は来る訳ない。
当たり前ですが、儲かる話をわざわざ他人に持ってくるお人好しはいません。何年、何十年会ってなかった友人や親戚が作り笑いとともに持ってくる美味しい話には乗らないことが一番です。
⑤リスクを取ると不安になるが、それが運用の入場料である。
資産購入すると、上がったり下がったりは通常の状態になります。運用金額が大きくなると、円ドルのレートが数円動くだけで、百万円以上上下します。慣れるまで一年近くかかるでしょうが、ここを耐えれば、後は証券口座に運用資金を入れ続けていれば、次第に増えていきます。
⑥“72の法則”を理解し、時間を味方にする。
72の法則、これは複利に関する法則で、ある運用商品の期待リターンを72で割ると、2倍になるまでの年月が判るというものです。この法則は資産運用で使うだけでなく、借金をするときのローン計算するにも大変役に立ちます。
テレビでも頻繁に見かける銀行ローンの借り入れ利率は17%、つまり72で割ると、四年とちょっとで2倍になってしまうということです。複利は運用でも借金でも大きな影響をもたらします。
時間を味方につけるのは株式投資にも債券投資にも必要な考え方で、四半期や半期などの成績を気にしなくて良い個人投資家は短期的な損失など気にしなくて良いので、感情に任せて売り買いせずにバイ&ホールドで愚直に積み立てた方が良い結果が出やすい。
⑦足るを知る。
あまり欲をかかずにもともと想定していた利益目標額に達すれば、利益を確定させる。最後の一滴までの利益を限界まで絞り出そうとせずにほどほどでゲームを終了して、利益で美味しいものを食べたり、趣味に使っていく。お金は貯めるためだけでなく、楽しむためにもあるものです。





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この記事へのコメント
>テレビでも頻繁に見かける銀行ローンの借り入れ利率は17%、つまり72で割ると、四年とちょっとで2倍になってしまう
そりゃあ怖いです。時代劇に出てくる「トイチ」を思い出します。
>歌バージョンははじめて聴きました。不思議な感じですね。
小林亜星さん。やはり天才?
都はるみ「ふたりでひとり」。作詞:阿久 悠、作曲:小林 亜星。同名のドラマの主題歌。山城新伍が自由契約になったプロ野球選手役。その主題歌。
https://www.youtube.com/watch?v=VKXAC6uM6ho
>皆が使えば、巡り巡って税収は増えるので結果嬉しい。
やはり減税!
>怖い
金銭感覚のない人は複利をマイナスに使ってしまい破綻します。複利の効果を何とか理解している人は素人投資家の最大の味方である時間を友達にできます。
一番簡単な投資法は長期債(コア)を購入し、毎年得られる金利額を株式投資(サテライト)に使う。面白味はありませんが、結果は大きく狂いにくいでしょう。
>都
昭和のころはビッグな歌手でしたね。
>減税
地方の無能政治家や官僚側のコメンテーターたちが税収が減ると騒いでいますが、今までが搾取しすぎていただけなので、噴飯物です。
玉木さんも騒がれていますが、不倫は個人問題で、裏金は犯罪です。一緒にするのは間違えていますし、司会者たちも不倫やら隠し子やらいろいろあるのにどの口が言っているやら。結果を出してくれる政治家にクリーンなど求めていません。角栄さんみたいな感じ。
ではまた!
>年寄りになるまで何十年もあるから、別に払わなくて良いや!
今になってそう思いますが、所詮結果論ですよね・・・・。
>岸田増税メガネ政権以降の国民を貧乏にすることに邁進する財務省
国民が貧乏な方が国を経営しやすい?
>素人投資家の最大の味方である時間を友達に
心強いです。
>不倫は個人問題で、裏金は犯罪です。
揚げ足取り王国日本!
>角栄さんみたいな感じ。
新潟県に新幹線をひいた男。
>ケネディ
名家には時に異端児が出てきます。
コロナ対策などで不安な人ではありますが、トランプさんとの相性次第でしょうね。
>結果論
若年期の障害を背負うリスクを和らげるには年金は払っておくべきですよ。民間保険だと半年超えたら、保証打ち切りとかありますが、国家の保険は生涯続きますのでリスク管理を考えると大切です。
>経営
というか財務省で評価されるのは増税で、減税しても評価されないからでしょう。「我らが富士山」、つまり自分たちが頂点であるという驕りがあるので、頭を冷やさせるために財務省の増税を強いて出世した輩は尖閣に5年遠島とかにすればいいと思いますよ。
>心強い
リスクを超えて富を生むのは時間と外国です。自国が成長期にあれば、自国通貨での投資(株・債券・土地)でも儲かりますが、戦争・失業などのリスクを考えると自国資産への投資は半分以下にすべきでしょう。
>揚げ足
103万問題で国民民主の言うとおりにすると税収が下がるとかほざいている自治体の知事たちは自分たちが税金を取りすぎていることを棚に上げて何を言うのかと怒りを感じます。
>新潟
新潟だけでは狭すぎますね。
ではまた!