『ビートルズと映画スター』テレビがなかった頃の彼らのヒーローは映画スターだった。
ビートルズがイギリスで出したアルバムの中ではおそらくもっとも地味な一枚を選ぶと、それは『ア・ハード・デイズ・ナイト』と『ヘルプ!』という2枚の主演映画のサントラ盤に挟まれた『ビートルズ・フォー・セール』だろう。
個人的にはもっとも好きなアルバムは『ア・ハード・デイズ・ナイト』だが、『ビートルズ・フォー・セール』も疲れたときによくターンテーブルに載る1枚です。

アルバム・ジャケットと同じく、ザラザラしたサウンドが好みでやっつけ仕事で無理くりクリスマス・シーズンに間に合わせたとは思えない程に落ち着いた雰囲気が全編に漂っています。
単純に過密日程のために新曲を捻り出す時間的余裕がないためにすぐに録音できるものを探すとこれらしかなかったのであろう。BBCのラジオショーでもしょっちゅう取り上げていたお気に入りのカバーを使えば何とかなるという消去法の選択肢だったのであろう。

結果として、ハンブルグ時代に飽きるほど演奏していたであろう『ロック・アンド・ロール・ミュージック』『ミスター・ムーンライト』『カンサス・シティ』『ハニー・ドント』『ワーズ・オブ・ラヴ』『みんないい娘』をさらっと収録しています。
この内の2曲を落として、A面トップに『アイ・フィール・ファイン』、B面トップに『シーズ・ア・ウーマン』を持ってきていれば、アルバムとしての魅力はぐんと増したのではないだろうか。

そんなことを考えながら、つい先日、B-SELSさんで購入したイギリスのパーロフォンのモノ・シングル盤『アイ・フィール・ファイン/シーズ・ア・ウーマン』を聴いてから、赤盤『ビートルズ・フォー・セール』を続けて二回ほど掛けていました。
そのときにふと、「そう言えば、内ジャケットにある二枚の写真はいつのものだろう?」と気になりだしました。
一枚の演奏シーンを捉えたものはワシントンDCでのひとコマ、もう1枚はトゥイッケナム・スタジオでのスナップだと言うのは知っていますが、スタジオ壁面の映画宣伝と思われるコラージュに写っている俳優や女優は誰なのだろうと気になりだしたのです。

それぞれ見たことがある顔もありますが、それが映画で見たから覚えているのか、40年以上前からこの内ジャケットを見てきて、それが刷り込まれているだけなのかが不明になってきたのです。
普通に判別できるのはジェーン・マンスフィールド(『女はそれを我慢できない』)、ヴィクター・マチュア(『聖衣』)、イアン・カーマイケルくらいで印象的なサイレント時代の女優みたいな人も誰なのか分からない。

ずっと見てきたのに何故か『サージェント・ペパーズ』のように各々が誰かまで気にならなかったのは何故だろう。またサージェント・ペパーズではCDのライナーにも何番がどの顔とか解説されていたが、"フォー・セール"には一切記載がない。
ちなみにサージェントにはメイ・ウェスト、シャーリー・テンプル、ダイアナ・ドーズ、マーロン・ブランド、マリリン・モンロー、タイロン・パワー、トニー・カーチス、ジョニー・ワイズミュラー、フレッド・アステア、そしてマレーネ・ディートリッヒなど錚々たる顔ぶれがそろっています。

また本人が出演しているわけではありませんが、映画ファンには『アラビアのロレンス』で有名なトーマス・エドワード・ローレンスも写っています。ついでにガンジーもいましたが、政治的忖度で削除されています。
海外でも事情は同じようで、英語記事を検索してみても山賊風なのは誰とか、サイレント映画の女優さんっぽい女の人は誰などの記載は見つけられませんでした。なんか、ずっと引っかかっています。コメディアンはローレル&ハーディ?


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個人的にはもっとも好きなアルバムは『ア・ハード・デイズ・ナイト』だが、『ビートルズ・フォー・セール』も疲れたときによくターンテーブルに載る1枚です。

アルバム・ジャケットと同じく、ザラザラしたサウンドが好みでやっつけ仕事で無理くりクリスマス・シーズンに間に合わせたとは思えない程に落ち着いた雰囲気が全編に漂っています。
単純に過密日程のために新曲を捻り出す時間的余裕がないためにすぐに録音できるものを探すとこれらしかなかったのであろう。BBCのラジオショーでもしょっちゅう取り上げていたお気に入りのカバーを使えば何とかなるという消去法の選択肢だったのであろう。

結果として、ハンブルグ時代に飽きるほど演奏していたであろう『ロック・アンド・ロール・ミュージック』『ミスター・ムーンライト』『カンサス・シティ』『ハニー・ドント』『ワーズ・オブ・ラヴ』『みんないい娘』をさらっと収録しています。
この内の2曲を落として、A面トップに『アイ・フィール・ファイン』、B面トップに『シーズ・ア・ウーマン』を持ってきていれば、アルバムとしての魅力はぐんと増したのではないだろうか。

そんなことを考えながら、つい先日、B-SELSさんで購入したイギリスのパーロフォンのモノ・シングル盤『アイ・フィール・ファイン/シーズ・ア・ウーマン』を聴いてから、赤盤『ビートルズ・フォー・セール』を続けて二回ほど掛けていました。
そのときにふと、「そう言えば、内ジャケットにある二枚の写真はいつのものだろう?」と気になりだしました。
一枚の演奏シーンを捉えたものはワシントンDCでのひとコマ、もう1枚はトゥイッケナム・スタジオでのスナップだと言うのは知っていますが、スタジオ壁面の映画宣伝と思われるコラージュに写っている俳優や女優は誰なのだろうと気になりだしたのです。

それぞれ見たことがある顔もありますが、それが映画で見たから覚えているのか、40年以上前からこの内ジャケットを見てきて、それが刷り込まれているだけなのかが不明になってきたのです。
普通に判別できるのはジェーン・マンスフィールド(『女はそれを我慢できない』)、ヴィクター・マチュア(『聖衣』)、イアン・カーマイケルくらいで印象的なサイレント時代の女優みたいな人も誰なのか分からない。

ずっと見てきたのに何故か『サージェント・ペパーズ』のように各々が誰かまで気にならなかったのは何故だろう。またサージェント・ペパーズではCDのライナーにも何番がどの顔とか解説されていたが、"フォー・セール"には一切記載がない。
ちなみにサージェントにはメイ・ウェスト、シャーリー・テンプル、ダイアナ・ドーズ、マーロン・ブランド、マリリン・モンロー、タイロン・パワー、トニー・カーチス、ジョニー・ワイズミュラー、フレッド・アステア、そしてマレーネ・ディートリッヒなど錚々たる顔ぶれがそろっています。

また本人が出演しているわけではありませんが、映画ファンには『アラビアのロレンス』で有名なトーマス・エドワード・ローレンスも写っています。ついでにガンジーもいましたが、政治的忖度で削除されています。
海外でも事情は同じようで、英語記事を検索してみても山賊風なのは誰とか、サイレント映画の女優さんっぽい女の人は誰などの記載は見つけられませんでした。なんか、ずっと引っかかっています。コメディアンはローレル&ハーディ?


![女はそれを我慢できない [DVD] - トム・イーウェル, ジェーン・マンスフィールド, フランク・タシュリン](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ujxhn9ySL._SL160_.jpg)
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この記事へのコメント
>内閣支持続落27%
じゃあ、誰が次期首相になるのか?出来るのか?
>視聴率がボロボロのフジテレビですら、退職金が数千万から億単位
羨ましいかな?でも、ああいう仕事に就きたいとも思わないし、複雑です。
>中国とロシアは三つ以上に分割すべきでしょう。
少しは平和になる?
>当時の黒人選手が置かれていた境遇や暗い将来
黒人のスポーツ選手で、嫌な境遇や将来に送られた人が多い事でしょう。
>カス
ダジャレですね。おじさんの証拠でしょうwww
>出来るのか
難しいでしょうが、条件としては大きな派閥の出身者、もしくは支持を受けられる者、または派閥の言いなりになる者でしょうか。
>複雑
感覚がいまだにバブルっぽいですし、女子アナをだれだれちゃんとか言っている時点で一般の会社ではセクハラで懲戒になりかねませんwww
馬鹿みたいに有給やら夏休みとか取りますけど、それって部署に必要ないってことですしね。
>平和
悪党を三分割し、三すくみにする!
>黒人
社会の底辺で薬漬けか、用心棒をして命を削るかでしょうね。
今日はRC『BLUE』『OK』を聴いていました。
ではまた!
>プーチン大統領 “ウクライナへのミサイル攻撃 当面行わない”
NATOについて「ロシア軍と直接衝突する何らかの部隊が展開されたら、世界的な大惨事につながりかねない非常に危険な段階に入る。そのような分別のない行動に踏み切らないことを願っている」と主張したとか。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221015/k10013859451000.html
>この内の2曲を落として
ビートルズは「She loves you」「抱きしめたい」もアルバムには入れなかったですね。
>または派閥の言いなりになる者でしょうか。
こちらだと思います。
>悪党を三分割し、三すくみにする!
それは良い考えかも知れません。三権分立をなぜか思い出しました。
>RC『BLUE』
https://www.youtube.com/watch?v=gPJn1zM59Q0
青だけど黒っぽい音楽でしょうか?
>主張
やくざの論理ですけど、言葉の外側に焦りが見えますね。
引くに引けない。
>アルバム
シングル曲をアルバムに入れると、ファンに二重買いさせることになるので、あえてヒット曲を入れない。やる気がなくなった『レット・イット・ビー』『アビイ・ロード』では全部入っている。
>こちら
お先真っ暗です。岸田のバカになってから、いいことは何もありません。
>黒っぽい
オーティスやサム・クック、ジェームス・ブラウンが大好きでしたから、彼らの音楽が血肉になっていました。
今日は『アメリカン・グラフィティ』を聴いていました!
ではまた!
>引くに引けない。
いい加減に引いて欲しいです。
>やる気がなくなった『レット・イット・ビー』『アビイ・ロード』では全部入っている。
解散に近づいていった時代ですから。
ソロになってからは、シングル曲をアルバムに入れるのが当たり前?
>岸田のバカになってから、いいことは何もありません。
今日の国会中継。辻元氏がいろいろ質問していましたが、しどろもどろと言った感じでした。でも、そうやって正義感ぶってる辻元氏も・・・。
>彼らの音楽が血肉
まさに師匠でしょう。
>『アメリカン・グラフィティ』
https://www.youtube.com/watch?v=Fs3njx_QmIc
粗い画面がいいです。
>いい加減
独裁者は負けると悲惨ですから、良い結果にはならないでしょう。
>当たり前
聴く方のニーズもいちいちシングルとアルバムを別々に聴くのもめんどくさいというのもあるでしょう。
>辻元
両者、日本には役に立たない!
>師匠
みんな早いうちに亡くなってしまいました。
>粗い
日本の昭和のドラマもそうですけど、暗めの画面のほうがリアルな感じがしますね。
ではまた!