『魔女の宅急便』(1989)スタジオジブリの新作が待ち遠しかった頃。
平成最後の紅白で良いところをかっさらっていったのはサザン・オールスターズ、サブちゃん、米津玄帥、そしてユーミンでした。ここ数年、あまり見ることのなかった紅白ですが、久しぶりに楽しくテレビの前で見ていました。
最大の見どころはテレビではじめて歌う米津玄帥の『Lemon』でした。彼の歌をはじめて聴いたのはアニメ“ヒロアカ”のオープニングだった『ピースサイン』、その後は『Loser』なんかもよく聴くようになっていました。スマホで曲順を調べ、11時ごろから待っていると米津が中継先の徳島から今年最大のヒット曲を歌い出しました。
好きなナンバーでしたのでもちろん楽しく見ていましたが、一方でどうして最もヒットした曲にレコード大賞が行かないのだろうかという不信感も芽生えます。そんなモヤモヤしていた気分を吹き飛ばしたのはユーミンでした。
『ひこうき雲』はどうせ中継なんだろうなあと思っていたところ、別会場からの映像でしたので、仕方ないなあと思いながら見ていましたが、まさかのホール出演でしたのでかなり驚きました。
さすがに歌声は当時のままとはいきませんでしたが、それを隠さずに年齢相応に魅力的に歌い上げる彼女はとても楽しそうで、そんな雰囲気は会場やテレビで見ている視聴者にも十分に伝わったのではないでしょうか。
何気に当日演奏していたバンドの中に夫の松任谷正隆や小原礼(サディスティック・ミカ・バンド)を発見したときは驚きました。演奏後に櫻井翔くんもメンバーの凄さに触れていましたが、ぼくも嬉しくなりました。
もともとこの日に歌われた2曲のオリジナルを演奏したのは細野晴臣(今回は残念ながら欠席。本当に残念。星野源との絡みもあるので出て欲しかった!)や松任谷正隆、林立夫、鈴木茂のティン・パン・アレ―とはっぴいえんどのメンバーが絡み合う大御所たちがユーミンのために集う豪華さに目を奪われました。
さらに大トリではサザン・オールスターズが数十年ぶりにNHKホールの紅白の舞台に登場し、『希望の轍』『勝手にシンドバッド』を熱唱し、サブちゃんやユーミンがコーラスに加わり、大盛り上がりで幕を閉じました。個人的には今年は嫌なことが多く、未解決な課題もありますが、ひとまず気分良く年を越させてもらいました。
このときにユーミンが歌った『やさしさに包まれたなら』はもともとは荒井由実名義だった1974年のナンバーです。ぼくは『あの日に帰りたい』『ルージュの伝言』、松任谷由実名義の『守ってあげたい』『春よ来い』『まちぶせ』『真夏の夜の夢』なども好きで、シングル盤を買っていました。あくまでも好きな曲があるという程度の軽いファンですので、詳しくは知りませんが、良い曲は良いので、今でも持っているものもあります。
スタジオジブリの映画、『魔女の宅急便』の主題歌として『やさしさに包まれたなら』が決まり、映画で初めて聴いたときはイメージにばっちりハマっていて、驚いた記憶があります。
ストーリー展開そのものは古典的で目新しいというものはありませんが、『となりのトトロ』と同じく、何度見ても飽きずに数年おきでも見続けられるというのはじつはスゴイことだと思っています。
ジブリもあの頃の一連の作品群の方がこの先の数十年後までも子供から大人まで楽しく見ることが出来るディズニー初期作品の『白雪姫』『不思議の国のアリス』『ダンボ』のような輝きを保つのではないかと思っています。
総合評価 80点
最大の見どころはテレビではじめて歌う米津玄帥の『Lemon』でした。彼の歌をはじめて聴いたのはアニメ“ヒロアカ”のオープニングだった『ピースサイン』、その後は『Loser』なんかもよく聴くようになっていました。スマホで曲順を調べ、11時ごろから待っていると米津が中継先の徳島から今年最大のヒット曲を歌い出しました。
好きなナンバーでしたのでもちろん楽しく見ていましたが、一方でどうして最もヒットした曲にレコード大賞が行かないのだろうかという不信感も芽生えます。そんなモヤモヤしていた気分を吹き飛ばしたのはユーミンでした。
『ひこうき雲』はどうせ中継なんだろうなあと思っていたところ、別会場からの映像でしたので、仕方ないなあと思いながら見ていましたが、まさかのホール出演でしたのでかなり驚きました。
さすがに歌声は当時のままとはいきませんでしたが、それを隠さずに年齢相応に魅力的に歌い上げる彼女はとても楽しそうで、そんな雰囲気は会場やテレビで見ている視聴者にも十分に伝わったのではないでしょうか。
何気に当日演奏していたバンドの中に夫の松任谷正隆や小原礼(サディスティック・ミカ・バンド)を発見したときは驚きました。演奏後に櫻井翔くんもメンバーの凄さに触れていましたが、ぼくも嬉しくなりました。
もともとこの日に歌われた2曲のオリジナルを演奏したのは細野晴臣(今回は残念ながら欠席。本当に残念。星野源との絡みもあるので出て欲しかった!)や松任谷正隆、林立夫、鈴木茂のティン・パン・アレ―とはっぴいえんどのメンバーが絡み合う大御所たちがユーミンのために集う豪華さに目を奪われました。
さらに大トリではサザン・オールスターズが数十年ぶりにNHKホールの紅白の舞台に登場し、『希望の轍』『勝手にシンドバッド』を熱唱し、サブちゃんやユーミンがコーラスに加わり、大盛り上がりで幕を閉じました。個人的には今年は嫌なことが多く、未解決な課題もありますが、ひとまず気分良く年を越させてもらいました。
このときにユーミンが歌った『やさしさに包まれたなら』はもともとは荒井由実名義だった1974年のナンバーです。ぼくは『あの日に帰りたい』『ルージュの伝言』、松任谷由実名義の『守ってあげたい』『春よ来い』『まちぶせ』『真夏の夜の夢』なども好きで、シングル盤を買っていました。あくまでも好きな曲があるという程度の軽いファンですので、詳しくは知りませんが、良い曲は良いので、今でも持っているものもあります。
スタジオジブリの映画、『魔女の宅急便』の主題歌として『やさしさに包まれたなら』が決まり、映画で初めて聴いたときはイメージにばっちりハマっていて、驚いた記憶があります。
ストーリー展開そのものは古典的で目新しいというものはありませんが、『となりのトトロ』と同じく、何度見ても飽きずに数年おきでも見続けられるというのはじつはスゴイことだと思っています。
ジブリもあの頃の一連の作品群の方がこの先の数十年後までも子供から大人まで楽しく見ることが出来るディズニー初期作品の『白雪姫』『不思議の国のアリス』『ダンボ』のような輝きを保つのではないかと思っています。
総合評価 80点
この記事へのコメント
>何度見ても飽きずに数年おきでも見続けられる
仰る通りです良い映画です。
>『やさしさに包まれたなら』
名曲です
>紅白で良いところをかっさらっていったのはサザン・オールスターズ
やられましたさすが桑田氏
てな訳で今年もよろしくお願い致します
明けまして、おめでとうございます。
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
久しぶりに紅白を見ましたが、ユーミン、サザン、米津らが良いものを見せてくれましたね!
ジブリも初期のものは名作揃いなので、日本の宝として受け継いでいってほしいですね。
ではまた!
>ジブリも初期のものは名作揃い
「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」も良いです
>バンドの中に夫の松任谷正隆
僕も驚きました
>『勝手にシンドバッド』
「今何時?」「そうね、大体ね~」
あの部分は当時度肝を抜かれました
昔の伝説のバンドのメンバーが悠然と楽器を奏でる様子は壮観でした。
>当時
サザンのデビュー当時、ぼくは茅ケ崎の隣町の平塚に住んでいたので、桑田の家を見に行きましたよwww
もっとも彼を見たことは一度もありませんでしたwww
ではまた!
小学生から高校生の時にテレビで観てた世代でした。
金曜ロードショーが今よりもラインナップが多かった頃、
ジブリ映画も良いけど早く来週の〇〇が観たい!何て言いながら観たのも思い出ですねえ(実際、次週の映画がB級過ぎて楽しかったなあ。「コブラ」とか「プレデター」とか)「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」に至っては次週の映画の方が思い出過ぎるラインナップ揃いだったと思います。「もののけ姫」の次の週がシュワチャンの「エンド、オブ、デイズ」だったり、「千と千尋の神隠し」の次の週が「ハムナプトラ」だったりとそっちの方が思い出深いのでジブリ映画観るとそっちの方をもう一回観たくなりますねえ。
明けまして、おめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
>B級
例に挙げられたヤツは全部見ましたよwww
「プレデター」とかはアポロ役のカール・ウェザースも出ていましたね!「コブラ」にはブリジット・ニールセンが出ていたような…。
映画館まで観に行きましたよwww
>「ハムナプトラ」
スカパーに入って、はじめてペーパービューで見たのがこの作品でしたよ。B級感が良かったです!
けっこう観に行ったのにレビューで挙げていないのも多いことに気がつきましたww
今年もよろしくお願いいたします!
ではまた!
これも名曲です。朝の連ドラの主題歌。
主役の交替(ドタバタ)が残念ですが・・・
>ストーリー展開そのものは古典的
映像が美しいですよね
ドラマはまったく見ていないので何とも言えませんが、曲はユーミンらしい王道の作りでしたね。
>映像
初期のジブリは温かみのある良い画作りをしていた印象があります。
ではまた!
明日からまた仕事です
>初期のジブリは温かみのある良い画作りをしていた印象
「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」大好きです
>仕事
平成初期にはサザエさんを見た後は気分がブルーになるって
言われていましたwww
東芝の一社提供だったのが、いつのまにかAmazonとかになっていて、隔世の感があります。
>紅
ぼくはこの作品が大好きなのですが、女子受けが異常に悪いのが不思議ですwww
ジブリファンの女の子に「これが一番好きかな!」というと
100%の確率で「ええっ!?」「なんで?」と言われますw
ではまた!
>サザエさんを見た後は気分がブルーになる
現在大河ドラマの視聴率がピンチ
>女子受けが異常に悪いのが不思議ですwww
なぜでしょう?殴り合いの場面が嫌なのかな
>大河
現代史や近代史は人気がないと言われていますね。戦国史も現在の放送コードでは放送できない文脈が多いでしょし、やりすぎで飽きましたし、そろそろ必要ないというのが論理的な帰結でしょうwww
>なぜ
たぶん、男のロマンとか友情を理解してもらうのは無理でしょうし、彼女というのは彼方の女ということですから、遠くから分かったようなふりをするしかないのでしょうwww
ではまた!
そうですね
そして現代史が飽きられて再び戦国時代か、幕末
あるいは源平合戦?
>彼女というのは彼方の女
勉強になります
>ユーミン
最近アルバム「VOYAGER」がお気に入りです。
1983年12月作品。
今知ったけどアルバムのジャケットの写真で泳いでいる女性はユーミン本人なんですね
戦国もやり過ぎましたし、ここは平家と源氏の出番でしょうね。
清盛、敦盛、頼朝、義経、義仲、静御前など魅力的な人物は大勢いますのでしばらくは持ちそうです。
ユーミンの曲はファンじゃなかった人も好きなものはあるはずですね。
ではまた!
平宗盛が主役ってのはどうですか?
>ユーミンの曲はファンじゃなかった人も好きなもの
アルバム「VOYAGER」の中の一曲。
「ハートブレイク」はシングル盤として発売してもヒットするレベルです
>VOYAGER
記憶がおぼろげですが、ペンギンみたいなやつがどこかの惑星でロケットか何かに乗っていたような気が…
聖子のスウィート・メモリーズとゴッチャになってるかもしれません。
その後の『DA・DI・DA』のレコード袋をお店でもらい、学校に友達に貸すために持って行ったら、
部活の後輩の女の子がユーミンファンで「くれくれ!」とせがまれたので、袋をあげましたよwww
ではまた!